首都圏にある岡山 ~岡山県観光相談員 後神由美さんに聞く~

 後神由美

後神 由美(ごかん ゆみ)

昭和63(1988)年卒業 岡山県観光相談員。とっとり・おかやま新橋館 2階情報コーナー勤務

 

岡山県アンテナショップ

  とっとり・おかやま新橋館

 

 

由美さん:岡山県と鳥取県の共同アンテナショップである「とっとり・おかや  ま新橋館」(以下、とりおか館)は、いまから7年前の平成26(2014)年9月に東京新橋にオープンしました。一階のショップでは、両県の季節の果物、旬の野菜、銘菓、地酒、工芸品、特産品が所狭しと並べられ、二階のレストランでは、両県の食材を用いた郷土料理や地酒を提供しています。また、同じく二階「情報コーナー」では、鳥取県・岡山県の様々な観光、グルメ、宿泊施設等のパンフレットや地図を取り揃え、両県の観光相談員が皆様に穴場スポットなどステキな旅のプランをご案内しています。

       

 

 

編集部:今の時期、なかなか新橋まで行けません(他県在住)。オンラインで購入することはできますか?

 由美さん:もちろん購入可能です。とっとり・おかやま新橋館公式ホームページにてご案内しています。

https://toriokashop.official.ec/

  

編集部:岡山に帰らないと買えなかったキムラヤパンを置くようになったと聞きました。いつ行っても買えますか?

 由美さん:毎週日曜日の午後に懐かしのバナナロールをはじめ、各種ロールパン、よもぎ食パン、オレンジクリームが並びます。こちらでは何故か「スネーキ」が人気ないため、仕入れをやめたそうです。

  

  

編集部:そもそも鳥取と岡山でやろう!となったきっかけは?

 由美さん:鳥取県と岡山県は、以前から連携して観光振興等に取り組んでおり、ショップ自体の魅力発信、観光誘客やイベント実施など様々な面で相乗効果が期待できると考え共同で開設したそうです。

 両県は隣り合ってはいますが、気候や地形、面している海も違います。各県の特産品が違うことから、それぞれをPRすることができています。例えば、野菜やフルーツでは、らっきょうスイカブドウカニと、それぞれ旬の時期が違いますが、共同で開設してこそ、年間を通して切れ目なく、旬のものを揃えることが可能になっています。

 

二階 情報コーナー

 『岡山県観光相談員』のしごと

 

  この仕事についたきっかけ

 由美さん:5年前の夏、当館イベントスペースで開催された「手づくり白桃パフェ教室」に参加した際、事務局の方が岡山の気候風土や白桃の美味しさを魅力たっぷりに岡山弁で説明されているのを聞いて、私も岡山の魅力を東京の方にPRする仕事のお手伝いがしたい、と強く感じました。イベントの帰り、そのまま情報コーナーに立ち寄り、事務局の方に「こちらで働きたい」と伝えたところ、偶然、岡山県観光相談員の募集期間中であったことから、是非応募してみて、と勧めて下さいました。実家の家業が岡山後楽園内の茶店(さざなみ茶屋)であることから、岡山を代表する観光地が幼い頃から身近にあったことや、また学生時代からお花見やお正月の忙しい時期にはいつもお店を手伝いをして、多くの観光客の方と接する経験があったことが、この仕事に強く関心を持つきっかけになったと思います。

編集部:『岡山県観光相談員』は、今回初耳です。天職ですね。素敵な出会い!

 由美さん:ありがとうございます!

 編集部:観光相談員の方への相談に予約は必要ですか?

 由美さん:

タイミングでお待ち頂くことも稀にありますが、予約不要です。クローズ時間(18時)がありますので、時間に余裕を持って来館頂いたほうがより詳しいご案内ができます。

 

 仕事の内容

 由美さん:主な仕事は、文字通り観光相談です。「岡山に初めて行きます!」という方からの観光相談がほとんどですが、時にはマニアックな場所への行き方など、すぐにはお答えできないような難しい相談もあります。そんな時には、観光課や観光連盟、バスやタクシー会社等に確認をしながら対応しています。

 編集部:お仕事に就かれてから知った、ぜひ観光をおすすめしたい場所はありますか?

 由美さん:あります! 観光サイトや山陽新聞、SNS、岡山にいる知人、友人から情報を集めたり、パンフレットで紹介されている場所もなるべく自分の足で出向いています。そんな中で、季節によって、時間によって、より美しい景色の場所や「この温泉、最高!」と思える温泉に出会ったり、特産物をお腹いっぱい食べることが出来るお店やお宿を見付けては、そんなネタをお客様に紹介して、各地をお勧めしています。

 

編集部:おすすめコースの動画、写真など、見てみたいです。我慢の夏、行ったつもり岡山ツアーしてみたい!

 由美さん:いくつかご紹介します。

 https://www.instagram.com/okayamaken_tokyo/

https://www.instagram.com/okayama_haretabi/

  

「青天を衝け」 

 ~昭和63年卒 黒崎 博 監督、舞台の一つになった井原~

 

 

 

由美さん:同級生の黒崎博くん(昭和63年卒)が総合演出をつとめる今年のNHK大河ドラマ「青天を衝け」で、渋沢栄一が世に出るきっかけとなったエピソードが描かれた備中国は、現在の井原です。これを機に、井原市では「渋沢栄一ゆかりの地めぐり」というタクシー観光を始めたり、井原鉄道(社長は、昭和52年卒の藤本悌弘さん)では、「青天を衝け」主演の吉沢亮さんの写真がラッピングされた列車、大原美術館とのコラボで車内外に名画の50点以上がラッピングされた列車が運行されています。こういった情報を、お客様との会話を楽しみながら、プラスαの旅を体験をして頂けるようお手伝いしています。

 

 

由美さん:残念ながら、この「青天を衝け」では井原市での撮影はありませんでしたが、岡山はご存知のとおり「晴れのくに」と言われており、これまで映画撮影のロケ地として使われることが大変多くあります。昭和時代には、寅さんシリーズや八つ墓村が撮影されていますし、最近では、人気若手俳優主演の映画が次々と撮影、公開されています。当館では、このような映画のロケ地マップも取り揃えています。

 編集部:

朝日高校の近くを映画のシーンで見たときは、高校時代にタイムスリップしたような気がしました。そんな時代が来るとは。

 由美さん:大きく取り上げられていなくても、岡山を舞台にした映画があります。

 例えば・・

 「桃とキジ」

https://odessa-e.co.jp/cont/momotokiji/index.html

(prime videoで観れます!)

 「しあわせのマスカット」

https://shiawasenomuscat.com/

(恐らくまだ配信はありませんが、竹中直人さんの岡山弁が秀逸です。)

 編集部:岡山弁の歌詞がかっこいい藤井風くんのファンです。里庄町情報もありますか?

 由美さん:あります。ただ、里庄町はあまり観光地としての情報は少ないです。里庄町の磯千鳥酒造の甘酒がショップで販売していますよ。

  

 窓口に来られる方

 由美さん:観光相談窓口があることを知らずにショップに来たついでにふらっと二階に上がってみた、という方もいらっしゃいますが、中には、岡山出身(自身や家族)の方や、以前、仕事で岡山に暮らしていた、疎開先が岡山だった、などといった方も少なくなくありません。パンフレットを手に取りながら岡山を懐かしんでいる、そういった方々と、岡山についてあれこれとお話することも、岡山出身である私の大事な仕事の一つです。朝日高校出身ということで話に花が咲いたことは数知れず、進学で上京したばかりの後輩から一中や二女を卒業された大先輩まで、東京で多くの同窓生の方とお会いできるのも楽しみです。

 編集部:もはや、上京したら、まずとりおか館へ!と高校生の皆さんに伝えたいですね。そして京浜同窓会も頼ってね!

 由美さん:実際、私の同級生が、進学で上京するご子息を連れて来られて「何かあったらここに来なさい」と言ってました(笑) また、各高校別寄せ書きノートが二階にあるので、是非、朝日高校のノートを手に取ってご自身の近況等も書いて頂けると嬉しいです。

   こちらでは、県や各市町村のふるさと納税のパンフレットも取り扱っております。ふるさと納税はサイトを通じて手続きすることもできますが、情報コーナーの窓口では、岡山県、鳥取県へのふるさと納税に限り、手続きが可能です。また、岡山県内で大規模な被害となった2018年西日本豪雨災害の募金も随時受け付けております。

 編集部:原稿執筆時進行中の豪雨も心配です。情報コーナーでは、ふるさと納税や寄付も出来るということですね。まさに、ふるさと岡山との掛け橋なのですね!

 イベントスペースの活用

(同窓会開催、県PRイベント)

 由美さん:一階では、物産販売や体験学習ができるプロモーションゾーン、二階には、広い催事スペースがあります。この催事スペースで行われる一番人気のイベントは、「岡山備前の地酒祭り」です。数日に渡り、岡山県産の酒の肴を共に、地酒の飲み比べを備前焼のお猪口で楽しんで頂けます。昨年より開催を見送っていますが、これには毎年、ほんとに大勢のお客様がお越しになられます。また、高校の同窓会が開催されることもしばしば。旧友と郷土料理を囲み、学生時代の思い出話に花を咲かせておられます。もちろん、母校の先輩方も何度も同窓会に利用して頂いており、窓口まで聞こえてきた校歌に合わせて思わず一緒に口ずさんでしまったこともあります。

 編集部:幹事になったとき、同窓会会場を悩まずにすみそう。

 由美さん:京浜同窓会当日、学年幹事の打ち上げに利用してくださった先輩もいらっしゃいます。

 編集部:団体予約もできるのですね!予約は何人から何人くらいまで?

 由美さん:レストランとイベントスペース、それぞれを貸切ることもできますし、パーテーションを外して一体利用も可能です。その場合、立食なら100名は収容可能です。なお、レストランを貸切る場合は、ミニマムチャージの設定がありますが、イベントスペースのみを貸切っての食事はチャージ料が不要です。(大まかな案内です)

  

移住・しごと相談コーナー

 

 由美さん:移住・しごと相談コーナーでは、移住専門相談員が岡山県にU・I・Jターンを考えられている方へ手厚いサポートを行っており、また、しごと専門相談員が、県内での仕事の紹介業務を行っています。移住と就職の両方が相談出来るというのが、こちらの窓口の強みです。

編集部:『しごと相談員』もいらっしゃるのですね!

編集部:コロナ禍になり、相談件数は増えましたか?

由美さん:コロナ前は、大規模会場での相談会が多く開催されていたのが、コロナ禍ではオンライン相談が主流になり、相談の総件数は減少しています。

 また、相談者の移住を考える理由がコロナ前とは少し違ってきているようです。

・オンライン化が進み、都内にいる必要がなくなった

・子供の遊び方が変わったので田舎暮らしに興味を持つようになった

・都会に向いていないと感じた(大学生)等。

ただ、移住を決めようにも、

・この時期の移住は控えたほうがいいのでは

・受け入れ先の「お試し住宅」などの休止

などで、しっかり視察ができない といった理由で移住の延期をされる方も少なからずおられるようです。

東北出身の都内大学生が岡山にIターン就職をしたケースもあるそうです。

  

コワーキングスペース

 また、鳥取県、岡山県にゆかりのある各種団体、企業の方々が利用可能なコワーキングスペースを併設しています。出張時の作業や首都圏進出時の活動拠点となるスペースとしてご利用いただけます。

 

編集部:ありがとうございました。

 

 

 [お邪魔しました!]

 

編集部:先日、とりおか館に伺いました。一階には、岡山産のデニム商品や、岡山にいた頃に食べていた懐かしいお菓子や食品が並んでました。ちょうどお昼時だったので、二階へあがり、岡山県産の哲多豚を使った焼きうどんを美味しく頂きました。店員さんもデニムの制服で可愛いかったです。

 

 

 全ての掲載写真は、後神由美さんの撮影です。

【 とっとり・おかやま新橋館】
住所:東京都港区新橋一丁目11番7号 新橋センタープレイス1F/2F
<交通案内>
・東京メトロ銀座線「新橋」駅(3番出口 ※ビル直結)徒歩すぐ・JR「新橋」駅(銀座口) 徒歩約1分・都営浅草線「新橋」駅 徒歩約2分・新交通ゆりかもめ「新橋」駅 徒歩約3分

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